【築地ランチ巡り】場外市場の市場めしから明治創業の老舗まで「目的別」名店7選|きつねやのホルモン丼から宮川本廛のうな重まで

監修:株式会社nodomaru 代表取締役 森田健宏 宅地建物取引士

宅地建物取引業 東京都知事(02)第104535号 / 全日本不動産協会 所属

築地でランチと聞くと、「観光客向けの寿司の行列」をまず思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし実際に築地で働く人や、新富町・東銀座・中央区在住の方たちが日常使いしているランチ事情は、もう少し奥行きがあります。場外市場の活気あふれる市場めしから、明治創業のうなぎ老舗、路地裏の蕎麦・洋食の名店まで——寿司を抜きにしても、目的別に7つのシーンを完璧にカバーできるのが築地ランチの本当の魅力です。

本記事では、寿司店をあえて除外し、住人視点で「日常使いできる築地ランチ7選」を目的別にご紹介します。

この記事でわかること

  • 築地エリアで「寿司以外」の名店7選
  • ガッツリ/早めの時間/隠れ家/コスパ/接待/洋食まで、目的別の使い分け
  • 各店の住所・営業時間・価格帯・予約有無
  • 築地散策ルートに沿って巡れる地理マップ
  • 場外市場の住人ルール(撮影マナー・歩き食べ禁止等)

 

① ガッツリ食べたい|海鮮丼 まるきた(場外市場)

場外で「気持ち大目の盛り」を貫く海鮮丼の定番

築地でランチを「ガッツリ系」で考えたとき、最初に名前が挙がる一軒。場外市場・もんぜき通り周辺に3店舗を構え、自社で水産会社も経営しているため、仕入れの鮮度と量感が安定しています。

公式が掲げる「お腹一杯食べてほしいから気持ち大目の盛り」という哲学がそのまま丼に表れていて、写真映え以上に「食べきれるか不安になるボリューム」が魅力です。

おすすめメニュー

  • まるきた丼(ウニ・タラバガニ・あわび・中トロなどがフルラインで盛られる豪華版)
  • スペシャルまぐろざんまい(赤身・中トロ・大トロ・ネギトロの食べ比べ)
  • カマトロ丼(カマトロを丼で出す店は築地でも数えるほど。脂と旨味の濃さが別格)

 

基本情報

  • 住所:東京都中央区築地4-9-5 ほか(場外に3店舗)
  • 最寄駅:都営大江戸線「築地市場駅」徒歩3分/日比谷線「築地駅」徒歩5分
  • 営業時間:朝6時頃〜15時30分頃(情報源で開店時刻にばらつきあり・要確認)
  • 定休日:市場休市日に準ずる(不定休)
  • 価格帯:1,500円前後
  • 入りやすさ:初心者向け(カウンター中心・気軽)
  • 公式サイトhttps://tsukiji-marukita.com/

② 寿司以外で海鮮を楽しむ|多け乃(場外南側)

1935年創業、煮魚を看板にする昭和の食堂

「築地で寿司じゃない海鮮」を求める方に、迷ったらここをおすすめしたい一軒。創業1935年(昭和10年)、もともと海軍経理学校の学生相手の甘味屋として始まり、戦後にごはんとお酒を出す食堂へと業態を変えて現在に至ります。

店主が「うちは煮魚を目当てに来られる方が多い。キンメ・キンキ・ノドグロは抜群にうまいよ」と語る通り、煮魚定食が看板メニュー。昭和レトロな佇まいと、テレビ取材を多く受ける実力で、住人・通勤客・遠方からのファンが入り混じります。

おすすめメニュー

  • 本日の煮魚定食(キンキ・ノドグロ・金目鯛の日替わり。煮汁の照りが圧巻)
  • まぐろぶつ切り定食
  • カワハギ刺身(肝醤油でいただく)

 

基本情報

  • 住所:東京都中央区築地6-21-2
  • 最寄駅:日比谷線「築地駅」徒歩6分/大江戸線「築地市場駅」徒歩7分
  • 営業時間:月〜金 11:00〜21:00(L.O.20:30)/土 11:00〜20:00(L.O.19:30)通し営業
  • 定休日:日・祝
  • 価格帯:昼定食1,000円台〜(煮魚は時価。ランチサイズのキンキ約2,500円、ノドグロ大は7,000円程度)
  • 入りやすさ:やや玄人向け(席が近く、時価メニューあり)
  • 公式予約サイトhttps://tsukijitakeno.owst.jp/
  • 食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13007634/

③ 早めのランチ|きつねや(もんぜき通り)

昭和22年創業、立ち食いホルモン丼の象徴

朝食でもなくランチでもない、その間の時間帯——「築地でしか食べられない朝ごはん」がここにあります。1947年(昭和22年)創業のホルモン丼の名店で、店頭の大鍋で煮込まれるホルモンの香りが、もんぜき通りの名物風景になっています。

ホルモン煮のルーツは、創業者(下駄職人だった祖父)が考案した串刺しのモツ煮込みで、立ち飲みの一品として親しまれてきました。今もカウンター&立ち食いスタイルで、シェア禁止・撮影マナーなどの独自ルールがある一方、朝6時30分から行列ができる「築地の朝の風景」として愛されています。

おすすめメニュー

  • ホルモン丼(八丁味噌ベースの濃厚な秘伝のタレ、創業から継ぎ足し)
  • 牛丼
  • 肉豆腐

 

基本情報

  • 住所:東京都中央区築地4-9-12(もんぜき通り)
  • 最寄駅:築地市場駅・築地駅から徒歩5分前後
  • 営業時間:6:30〜13:30(売り切れ次第終了)
  • 定休日:日・祝・市場休市日(公式Instagramでは「水曜・祝日定休」と告知)
  • 価格帯:ホルモン丼900円、肉豆腐800円(1,000円以内)
  • 入りやすさ:玄人向け(立ち食い・行列・独自ルール)
  • Instagramhttps://www.instagram.com/tsukiji_kitsuneya/
  • 食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13007656/

④ 路地裏の隠れ家|そば處 築地 長生庵

食べログ「居酒屋100名店」掲載、家族経営の名店

築地駅から徒歩5分、モンテベルデ1階。1972年(昭和47年)創業のお蕎麦屋さんで、食べログ「居酒屋100名店」にも選ばれた実力店です。「迷うほど奥まった隠れ家」と評される佇まいで、市場関係者の舌を支えてきました。

朝7時から通しでアラカルトが楽しめ、家族経営の温かい接客が魅力。蕎麦だけでなく、海鮮丼そば付きセットも人気で、朝飲み・昼飲みもできるゆるさが住人に愛されている理由です。

おすすめメニュー

  • 海鮮10色丼そば付きセット(2,500円)
  • 中トロ赤身丼そば付き
  • 自家製二八蕎麦/本まぐろ料理

 

基本情報

  • 住所:東京都中央区築地4-14-1 モンテベルデ1F
  • 最寄駅:日比谷線「築地駅」1番出口徒歩5分
  • 営業時間:月・火・木・金 7:00〜14:30/17:00〜21:00、水 11:00〜14:30/17:00〜21:00、土 7:00〜14:00
  • 定休日:日・祝・不定休
  • 価格帯:朝定食1,000円〜、海鮮セット1,700〜2,500円
  • 入りやすさ:中級(場所がわかりにくいが、入れば居心地よい)
  • 食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13024450/

⑤ 平日コスパ定食|うまいもん屋(築地駅徒歩1分)

築地駅4番出口すぐ、住人の昼食定番

「築地で日常使いできるコスパランチを1軒だけ」と聞かれたら、迷わず挙げたいのがここ。築地駅4番出口から徒歩1分、有楽町線・新富町駅からも徒歩3分の立地で、平日のみ営業という潔さも住人ファンを惹きつけています。

中落ち丼・しらす丼900円、煮魚/焼き魚定食1,000〜1,100円。「本当にうまいもんが置いてある」と評され、人気メニューは売り切れることも。スマホをテーブルに置く・ながら食い・香水を禁止する独自ルールがあり、料理に専念したい人に向きます。「旬のしらす丼目的で買い物ついでに立ち寄る」——そんな住人使いの一軒です。

おすすめメニュー

  • 中落ち丼/しらす丼(900円)
  • ねぎとろ丼定食(豚汁付き)
  • 本日の煮魚/焼き魚定食(日替わり)

 

基本情報

  • 住所:東京都中央区築地2-10-5 寿ビル1F
  • 最寄駅:日比谷線「築地駅」4番出口徒歩1分/有楽町線「新富町駅」徒歩3分
  • 営業時間:平日のみ営業(ランチ11:30〜13:30前後・売り切れ次第終了の場合あり)
  • 定休日:土・日・祝
  • 価格帯:900〜1,100円(QRコード決済のみ)
  • 入りやすさ:中級(ルールはあるが、駅近・コスパ抜群で常連多数)
  • 食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13014852/

⑥ 商談・接待に|つきじ宮川本廛(明治26年創業)

首都圏「宮川」の総本山、うなぎの老舗格式店

築地で会食・接待を考えるなら、まず候補に挙がる一軒。明治26年(1893年)創業、首都圏「宮川」の総本山として、130年以上の歴史を誇るうなぎの老舗です。聖路加国際病院のすぐ近く、新富町駅から徒歩5分という立地で、見舞い後の食事や格式ある接待に対応できます。

炭火焼きと代々の継ぎ足しダレで仕上げるうな重は、ランクごとに4,070円〜5,390円。コース料理(松・竹・梅)もあり、個室で落ち着いて話せる空間が魅力です。

おすすめメニュー

  • うな重(イ4,070円/ロ4,510円/ハ4,950円/ニ5,390円)
  • 中入丼 8,690円
  • コース料理(松7,700円/竹12,100円/梅15,400円)

 

基本情報

  • 住所:東京都中央区築地1-4-6 宮川本店ビル
  • 最寄駅:有楽町線「新富町駅」徒歩5分/日比谷線「築地駅」すぐ
  • 営業時間:11:30〜14:00/17:00〜20:00(L.O.20:30)
  • 定休日:土曜日
  • 価格帯:昼3,000〜6,000円超
  • 入りやすさ:玄人・接待向け(予約推奨)
  • 公式サイトhttps://t-miyagawa.com/
  • 食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13002304/

⑦ 洋食・イタリアン|トラットリア築地パラディーゾ

ミシュランガイド東京ビブグルマン掲載、場外初の名店

「築地で洋食」と聞いてピンとこないかもしれませんが、ここはミシュランガイド東京2015のビブグルマン掲載店。フードライターの取材記事でも「場外市場初のミシュラン獲得店」として紹介された実力店です。

南イタリア・アマルフィ海岸の賑やかなトラットリアをコンセプトに、当日仕入れの貝類をたっぷり使うペスカトーレが看板メニュー。平日ランチは980円〜2,400円とコスパが高く、「一人なら平日昼に飛び込みで入れる、2人以上なら予約が確実」という適度な人気バランスが、住人にとって使いやすい一軒です。

おすすめメニュー

  • 本日の貝類とチェリートマトのペスカトーレ風リングイネ(約2,600円・ホタテ・ハマグリ・ツブ貝・アサリ等が当日仕入れ)
  • 魚介のフリット盛り合わせ
  • 真鯛のアクアパッツァ

 

基本情報

  • 住所:東京都中央区築地6-27-3
  • 最寄駅:大江戸線「築地市場駅」徒歩4分/日比谷線「築地駅」徒歩6分
  • 営業時間:火〜金 11:30〜14:00(L.O.)/17:30〜21:00(L.O.)、土日祝 11:30〜14:30/17:00〜20:00
  • 定休日:水曜日(祝日の場合は変更あり)
  • 価格帯:ランチ980〜2,400円/ディナー8,000〜10,000円
  • 入りやすさ:初心者〜中級(スタッフが親切、明るい雰囲気)
  • 公式サイトhttps://tsukiji-paradiso.com/
  • 食べログhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13132422/

用途別 早見表

店名目的価格帯(昼)定休雰囲気入りやすさ
海鮮丼まるきたガッツリ〜1,500円市場休市日活気・カウンター初心者向け
多け乃煮魚・海鮮定食1,000円台〜日・祝昭和レトロ食堂やや玄人向け
きつねや早い時間〜900円日・祝・市場休立ち食い・行列玄人向け
長生庵路地裏の隠れ家1,700〜2,500円日・祝路地裏・家族経営中級
うまいもん屋平日コスパ定食900〜1,100円土・日・祝質実・ルール厳しめ中級
宮川本廛商談・接待4,000円〜老舗・個室・和空間玄人・接待向け
パラディーゾ洋食・イタリアン980〜2,400円賑やか・南イタリア初心者〜中級

場外市場で気をつけたい3つのマナー

築地場外市場は、観光地でもあり「食のプロが仕入れに来る職場」でもあります。住人として日常使いするなら、最低限のマナーは押さえておきたいところです。

  • 店頭での「撮影は一声かけてから」:仕入れや調理中の店主の手元を勝手に撮らない
  • 歩きながら食べるのは禁止:購入したものはイートインスペースか店頭の所定位置で食べる
  • 朝9時までは仕入れ業者優先時間:早朝の見学・買い物は通路を譲る配慮を

 

築地のランチを支える「3つの強み」

最後に、住人視点で築地ランチを言語化するとこうなります。

  • 鮮度の割に安い:場外の市場めしは1,000円台で本物の鮮度が味わえる
  • 提供が速い:仕入れに来るプロ相手の店が多く、回転が速い
  • 1人でも入りやすい:カウンター・立ち食い・通し営業の店が揃う

 

豪快な市場めしから明治創業の老舗うなぎ、ミシュラン掲載のイタリアンまで、わずか徒歩圏で「目的別に選べる」のが、築地エリアの最大の強み。観光行列を避け、住人視点で平日昼に通えば、満足度の高い昼食が積み上がります。

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