2026.06.07 お役立ち情報, 中央区エリア特集
監修:株式会社nodomaru 管理・売買責任者 村上潤 宅地建物取引士
宅地建物取引業 東京都知事(02)第104535号 / 全日本不動産協会 所属
中古マンションの内見は、たいてい30分ほど。その短い時間に、部屋の広さ・明るさ・水回り・収納をチェックし、家具の配置まで考えるとなると、あっという間に終わってしまいます。
しかも、内見の時間帯は日中が多く、「昼間は静かでも夜は音が気になる」「晴れた日は快適でも冬は結露する」といった時間・季節による差は、その場では見えません。
そこで頼りになるのが「売主の居住経験」です。実際に住んでいる方の話を、時間帯・季節・場所・頻度まで具体的に聞くと、写真や間取り図では気づけない情報が浮かび上がります。
本記事では、居住中の中古マンションを内見するときに、売主に聞きたい8つの質問を、聞き方・追加確認・現地での照合方法まで含めて整理しました。管理・売買責任者の立場から、実務でよく確認する項目に絞ってお伝えします。
【この記事の結論】
売主の生活時間帯や感じ方は、自分と違って当然です。だからこそ「気にならないですよ」という一言で終わらせず、具体的な状況を聞き出すことが大切になります。
内見の前に、仲介会社へ気になる質問を共有し、特に重視する3項目を決めておくと、当日の限られた時間を有効に使えます。以下、8つの質問を順に見ていきましょう。
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聞き方の例:
「平日の夜や休日の朝、寝室で気になる音はありますか。窓を開けたときと閉めたときではどうですか」
追加で聞きたいこと:
上下左右の生活音、道路や電車の音、共用廊下・エレベーターの音。可能な範囲で、自分の住戸から出る生活音について指摘を受けた経験があるかも聞いてみます。
現地・書類での確認:
住戸の位置や窓を確認し、必要なら別時間帯の再内見も検討します。RC・SRC造という構造名や売主の主観だけで遮音性能を判断せず、実際の生活音の届き方を意識してください。
聞き方の例:
「夏の午後や冬の朝、どの部屋で暑さ・寒さを感じますか」
追加で聞きたいこと:
西日、窓際の冷え、風通し、洗濯物の乾き方、普段の冷暖房の使い方。
現地・書類での確認:
方角・窓の仕様・向かいの建物・バルコニーの奥行きを確認します。「南向き=快適」と単純化せず、周辺環境と組み合わせて判断します。
聞き方の例:
「過去も含めて、水漏れやカビが出た場所、排水が流れにくかった場所はありますか」
追加で聞きたいこと:
発生箇所・頻度・原因、修理内容、再発の有無。家具の裏など見えにくい場所も、許可を得て確認します。
現地・書類での確認:
シミや補修跡と回答を照合し、関係する修理記録・物件状況報告書を仲介会社へ依頼します。原因不明や再発の懸念があれば、必要に応じて専門家の確認も検討しましょう。
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聞き方の例:
「毎日の生活で、使いにくいと感じる共用部分はありますか」
追加で聞きたいこと:
朝のエレベーターの混雑、宅配ボックスの使い勝手、ゴミ置場への動線、自転車や車の出し入れ、管理会社への連絡時の対応。
現地・書類での確認:
実際の動線と、管理規約・使用細則を確認します。売主が使っている駐車場や駐輪区画を、そのまま引き継げるとは限りません。空き状況や申込条件も、事前に確認しておくと安心です。
聞き方の例:
「通話やオンライン会議が途切れる場所はありますか。シャワーの水圧で困ったことはありますか」
追加で聞きたいこと:
利用中の通信会社・回線方式、時間帯による差、複数箇所で同時に水を使う際の状況。
現地・書類での確認:
自分の端末で電波を実際に確認します。回線導入の可否・工事条件は通信会社や管理側に確認、水の使用は売主の許可を得て実際に流してみるのが確実です。
聞き方の例:
「給湯器、水回り、床などは、いつごろ交換・工事されましたか」
追加で聞きたいこと:
工事範囲、施工会社、残っている保証書や工事資料、管理組合への申請の有無。
現地・書類での確認:
見た目の新しさと、設備の年式・工事記録を照合します。自分が入居後に希望するリフォームがある場合は、現在の管理規約で認められている工事範囲・床材規定・工事可能時間も併せて確認しておきます。
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聞き方の例:
「使えない、調子が悪い、普段は使っていない設備はありますか。エアコンや照明は引渡し時に残りますか」
追加で聞きたいこと:
現在の不具合内容、動作確認の可否、引渡しまでの修理・撤去予定。
現地・書類での確認:
付帯設備表と契約条件に照らし、何をどの状態で引き継ぐかを確認します。残る設備に当然に保証が付くわけではありませんので、動作状況と扱いを個別に確認してください。
聞き方の例:
「住んでみて、購入前の印象と違った点はありますか」
追加で聞きたいこと:
家具の配置、収納の使い勝手、窓からの視線、買い物の動線など、売主が思い出した点を具体的に。売却理由も、差し支えない範囲で。ただし私生活に踏み込む質問は避け、理由だけから物件の良し悪しを推測しないのが基本です。
現地・書類での確認:
自分の必須条件と照らし、現地で確認できたこと・追加確認が必要なことを整理します。
質問して回答を得たら、それを自分の目で確かめる作業とセットにするのが重要です。
採寸、家具配置のイメージ、収納の開閉、コンセントの位置、窓の外の視線など、暮らしに直結する点も現地で確認します。写真撮影・採寸・設備操作・収納の開閉は、必ず売主の許可を得てから行いましょう。
以下のような簡単なチェック表を用意しておくと、内見後の整理が楽になります。
なお、近隣住民について聞くときは生活上の具体的な事象(音や共用部の使い方など)に絞り、氏名・勤務先・家族事情など個人情報を集める質問にはしないよう配慮してください。
売主から得た情報は、契約前に受け取る書類と照合することで、購入判断の材料として活きてきます。
照合したい書類:
※書式名や記載項目は取引によって異なる場合があります。
回答と書類に食い違いがあれば、仲介会社を通じて追加説明・記載内容の確認を依頼しましょう。修理や撤去の約束がある場合は、対象・実施者・費用負担・時期を確認し、必要に応じて契約内容に反映してもらいます。
一方で、口頭の回答や書類があるからといって、全ての不具合がなくなる・補償されるわけではありません。売主が居住していない物件(空室売却)の場合は、居住経験に基づく回答自体が得られないことも多いので、資料確認・別時間帯の現地確認・必要な調査で補ってください。
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内見では、お部屋の広さや明るさに加えて、音や季節ごとの住み心地、設備の使い勝手も聞いてみてください。実際に暮らしている方の話から、写真や間取り図では気づかなかったことが見えてきます。
次の内見では、今回の8つの質問から、特に気になるものをいくつか選んでみましょう。回答と自分で確かめたことを照らし合わせると、「ここで暮らす自分たち」を少しずつ具体的に想像できるはずです。
聞き方や判断に迷ったときは、nodomaruにもご相談ください。気になることを一緒に整理しながら、納得できる住まいを見つけていきましょう。
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nodomaruは、急がせたり、微妙な物件を押し売りしたり、「今決めないと」と焦らせることを絶対にしません。
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株式会社nodomaru(のどまる)