2026.05.01 お役立ち情報, 中央区エリア特集
監修:株式会社nodomaru 代表取締役 森田健宏 宅地建物取引士
宅地建物取引業 東京都知事(02)第104535号 / 全日本不動産協会 所属
「もんじゃを食べに月島へ」――多くの人が思い浮かべる、下町グルメの代名詞。月島西仲通り商店街(もんじゃストリート)には約75店のもんじゃ専門店が集積する、国内最大級のもんじゃ集積地です。
ただ、どの店に入るか決めずに来ると、選択肢の多さに迷ってしまう街でもあります。老舗の風格ある店、行列必至の話題店、変わり種メニューの創作店、路地裏の隠れ家――同じ「月島もんじゃ」でも、店の性格はそれぞれ大きく違います。
本記事では、中央区専門の不動産屋として日々この街を歩いている目線での月島もんじゃ7選を、老舗・行列店・海鮮・変わり種・地元・観光・隠れ家のカテゴリ別に整理しました。
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月島は幕末〜明治期に隅田川河口の砂州を埋め立てて造られた土地で、1891〜92年(明治24〜25年)頃に成立しました。戦前から工場・倉庫が多く労働者が集住し、子どもが集まる駄菓子屋でもんじゃが親しまれていたのが、月島もんじゃの源流です。
月島もんじゃ振興会協同組合の公式資料によれば、昭和30年代には僅か4軒だったもんじゃ焼店は、平成に入る頃から急増し、平成9年(1997年)4月には現在の「もんじゃストリート」の原型が形成されました。転機になったのが1988年6月8日の営団地下鉄有楽町線月島駅開通とバブル景気で、他業種からの転業組が相次ぎ、現在のような「もんじゃ街」に発展したとされています。
月島もんじゃ振興会は平成9年(1997年)4月に28店の店主が集まり発足、平成14年(2002年)9月に協同組合化。令和元年(2019年)6月には加盟54店舗(34社)に発展し、通りには約75店のもんじゃ専門店が軒を連ねます。通りは駅寄りから壱番街・弐番街・参番街・四番街に分かれ、それぞれ店の性格も少しずつ異なります。
もんじゃ焼きのルーツは江戸時代。水で溶いた小麦粉を鉄板の上に垂らし、文字や絵を描いて焼いて遊びながら食べたことから「文字(もんじ)焼き」と呼ばれ、これが訛って「もんじゃ焼き」になったとされます。1819年発行の葛飾北斎『北斎漫画』には、子どもたちに文字を焼いて食べさせる「文字焼屋」が登場しており、江戸期からの下町文化として続いてきました。
もんじゃ焼きは、お好み焼きより生地の水分が圧倒的に多く「ゆるい/サラサラ」なのが最大の特徴です。お好み焼きが生地を厚く焼いてひっくり返し、切り分けて食べるのに対し、もんじゃは鉄板に薄く広げ、固まりきらないトロトロの状態を小さなヘラでこそげ取って食べるスタイル。歴史的にはもんじゃ焼きが先に生まれ、これが関西へ伝わってお好み焼きへ発展した、という説もあります。
パリッと焼けた「おこげ」部分と、トロッとした部分の食感差を楽しむのが醍醐味です。多くの店では店員が焼いてくれるサービスがあるので、初めてでも安心して楽しめます。
昭和25年(1950年)創業、月島最古参のもんじゃ店。駄菓子屋の一角でもんじゃを焼いていた時代からの由緒ある店で、月島もんじゃの歴史を体感できる一軒です。もんじゃストリート参番街に位置し、家族連れやグループでの利用が中心。
老舗らしい温かいサービスで、店員が焼いてくれるスタイル。初めての月島もんじゃなら、まずここへ足を運ぶのが鉄板の選択肢です。
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駅徒歩1〜3分と好立地ながら比較的入りやすい、宴会・貸切対応の一軒家店。マグロなど豊洲直送の海鮮が売りで、もんじゃ専門というより「海鮮・鉄板焼き居酒屋的な使い方」もできる懐の深さがあります。
昭和レトロな一軒家で、著名人の来店実績も多数。2階座敷は20〜30名で貸切可、全館では〜60名まで対応する規模感で、昼飲み・家族・宴会シーンにも向きます。
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創業明治4年(1871年)、約150年続く築地魚河岸(魚問屋)直営のもんじゃ店。8種の魚介+鶏ガラの特製出汁と新鮮海鮮が最大の武器で、月島もんじゃ界の有力チェーンの旗艦店です。
系列に総本店・はなれ・はなれのはなれ・おこげがあり、本店は3-16-9のリノスタイル月島1F。週末・GWは2時間近い行列も珍しくなく、月島もんじゃの観光地化を象徴する一軒でもあります。
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ホワイトソース(クリームソース)ベースのもんじゃが看板の人気行列店。ドリアもんじゃ、サーモンクリームもんじゃなど創作系メニューが豊富で、月島の中でも異色のポジションを確立しています。食べログのホットレストラン受賞店でもあります。
白基調の広く清潔な店内で、家族連れ・カップル・グループ向け。荷物用ビニール袋の心遣いもあり、細やかなサービスが人気の理由の一つです。
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昭和29年(1954年)創業。もんじゃストリートで「一番歴史のあるもんじゃ店」を掲げる元祖的存在で、2024年で創業70周年を迎えた老舗です。昔ながらのソース味と家庭的雰囲気で、地元に長く愛されてきました。
木目調の落ち着いた店内で、右手テーブル・左手座敷という下町の間取り。半個室風座敷もあり、ノリのいい店主が焼いてくれる下町スタイルが健在。四番街(勝どき駅寄り)に位置し、観光客の喧騒から少し離れた場所にあります。
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昭和初期の古民家を改装したレトロな雰囲気で観光人気の高い店。月島もんじゃストリートに3店舗、さらにスカイツリー・浅草にも展開する有力チェーンです。西仲通り商店街四番街に位置し、勝どき駅からもアクセス可能。
昭和レトロな古民家、ボックス席あり。観光客・カップル・女子会・家族向けで、店員が焼いてくれるサービスは初心者にも安心。豊洲・築地直送の海鮮を使用しています。
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もんじゃストリート参番街の路地裏にある、親子で切り盛りするアットホームな隠れ家店。常連中心の知る人ぞ知る名店で、観光客向けの大型店とは対極のポジションにあります。
花好きの女将が営む、玄関・店内に花を飾った清潔で家庭的な空間。入口には看板猫がいて、1人・カップル・少人数向けの落ち着いた時間が過ごせます。もんじゃの種類は約80種あり、焼き方も丁寧に教えてくれる指導的なスタイル。
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| 目的 | おすすめ店 | 予算目安 |
|---|---|---|
| 老舗で月島もんじゃの歴史を体感 | ① 近どう 本店 | 2,000〜2,999円 |
| 駅近で並ばず入りたい/宴会利用 | ② まぐろ家 月島本店 | 2,000〜4,000円 |
| 海鮮系の本気ラインを味わう | ③ もへじ 本店 | 3,000〜3,999円 |
| 変わり種・クリーム系で新体験 | ④ もんじゃ 蔵 | 2,000〜2,999円 |
| 元祖の下町ソース味/地元の空気 | ⑤ 好美家 | 2,000〜3,000円 |
| 古民家レトロで観光気分 | ⑥ だるま 月島本店 | 2,000〜3,000円台 |
| 路地裏の隠れ家で少人数デート | ⑦ 来る実 | 3,000〜3,999円 |
もへじ本店・蔵・だるまなどの人気店は、週末12〜14時・18〜20時のピーク帯は行列必至。開店直後の11:00〜11:30、または遅めの15〜17時が狙い目です。
キャッシュレス対応は店により大きく異なります。現金のみの店も残っているので、事前に確認しておくと安心です。
かつてはB級グルメの代表格でしたが、現在はもんじゃ1枚1,500〜2,000円超も珍しくない価格帯へと移行しています。「昔の値段」を期待して行くとギャップが大きいので、あらかじめ心づもりをしておきましょう。
月島もんじゃは、江戸期の駄菓子屋文化から下町の観光食へと発展した、他に類を見ないグルメ体験です。老舗・行列店・変わり種・隠れ家――目的とシーンに合わせて店を選ぶことで、月島の街全体の面白さが立ち上がってきます。
月島・佃エリアや隣接する中央区の街の情報については、関連記事をご用意しています。
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