2026.02.26 中央区エリア特集
監修:株式会社nodomaru 代表取締役 森田健宏 宅地建物取引士
宅地建物取引業 東京都知事(02)第104535号 / 全日本不動産協会 所属
「月島でランチ」というと、多くの方が思い浮かべるのはもんじゃ焼きだと思います。もんじゃストリート(月島西仲通り商店街)に伸びる観光客の行列は、この街の風景そのものです。
ただ、月島の食の魅力はもんじゃ以外にも多層に広がっています。正保元年(1644年)に築かれた佃島を起点とする下町文化と、大川端リバーシティ21をはじめとするタワーマンション住民の暮らしが同居する街だからこそ、路地裏には住民と近隣ワーカーが日常使いする名店が点在しています。
本記事では、中央区専門の不動産屋として日々この街を歩いている目線で、月島駅徒歩10分圏内・もんじゃ以外の「目的別」ランチ6選を整理しました。和食・海鮮からタイ・イタリアン・中華・洋食・和カフェまで、シーン別に揃えています。
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月島・佃エリアの成り立ちは、正保元年(1644年)までさかのぼります。摂津国西成郡(現在の大阪市西淀川区)の漁師たちが江戸へ下り、幕府から拝領した鉄砲洲沖の干潟約100間(約181m)四方を埋め立てて築いた佃島が起点で、佃煮発祥の地でもあります。
現在の月島は、住吉神社・佃小橋・佃堀といった漁村の景観と、大川端リバーシティ21をはじめとするタワーマンション群が対照的に同居する街。関東大震災・戦災の被害を免れた路地裏には下町文化が色濃く残り、隅田川河口に近く、銀座から約2kmという都心近接性も持ちます。
再開発によりタワーマンション住民が急増し、地域には子育て世帯も多く、ファミリー対応の店やカフェの需要も高まっています。一方で、路地裏の名店は住民と近隣ワーカーの実需に支えられ、観光客がもんじゃに並ぶ横で、地元民は路地裏の名店へ足を運ぶ――そんな独特の街並みが形づくられています。
観光客の行列と距離を置いて、静かに和食を楽しみたい方に最初におすすめしたい一軒。月島駅10番出口から徒歩4分、表通りから一本入った住宅街の路地裏にあります。
厨房を囲むカウンター席とテーブル席を備え、1人でも入りやすい落ち着いた空間。築地・豊洲に近い立地を活かした鮮度の高い魚が、ランチ1,200円で味わえます。タワマン住民や近隣ワーカーに支持される、実需の代表格です。
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「タイ料理でランチしたいけれど、落ち着いた大人の空間で」というニーズに応える、月島の食の新旧交代を象徴する一軒。地元で愛された「日本料理 源平」を、タイ料理人の店主が引き継いで2020年9月に「すっぽんとタイ料理 月島源平」として再出発しました。
店主は料理人歴50年の先代から和食とすっぽん料理の手ほどきを受けており、下町の老舗を現代のエスニックに昇華させた稀有な店。ランチは1,300〜1,500円前後で本格タイ料理が味わえ、夜はすっぽんコースが看板になる、ハレの日にも使える隠れ家です。
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大川端リバーシティ21のタワーマンション群の足元にあり、子連れファミリーの実需に応える一軒。ガラス張りで天井が高く開放的な空間、オープンキッチンの石窯が見える設計で、カウンター席・テーブル席・個室3室(13:30〜17:00は個室利用不可)を備えます。
ベビーカー入店可・キッズ用食器あり、スタッフの子ども連れへの気配りが手厚く、大皿料理をシェアしながら家族でゆっくり過ごせるのが強み。乳児連れでも安心してランチが取れる、月島エリアでは貴重な選択肢です。
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住吉神社・佃小橋という佃島の歴史的景観のなかに溶け込む、健康志向の薬膳中華風の町中華。木目調の外観に紹興酒の甕が並び、ピアノBGMが流れる落ち着いた雰囲気で、1人でも入りやすい店です(ただし昼は満席・相席の可能性大)。
オーナーシェフは品川プリンスホテル9年、幕張プリンスホテル3年、赤坂璃宮課長5年、麗江の料理長8年、中国料理天味の代表10年というキャリアを経て佃の麗江に戻った実力派。町中華のワンランク上の味が、近隣ワーカーと佃の住民に支持されています。
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もんじゃストリート内にありながら、木の温かみと可愛らしい外観の異質な洋食店。2001年創業以来、地域に親しまれる老舗で、女性1人でも入りやすく、地元会社員のデイリーランチ利用が多い、実需の代表格です。
観光客がもんじゃに並ぶ横で、地元民がオムライスをかき込む――そんな月島らしい光景が見られる一軒。ワンコイン級の価格は下町ならではで、昔ながらのデミグラスソースがたっぷりかかったオムライスが看板です。
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「もんじゃに並ぶ気力はないけれど、月島でおしゃれなランチをしたい」というニーズに応える、月島の新顔。2022年9月1日オープンのカフェで、月島駅7番出口徒歩1分、築地本願寺佃ビル1階に位置します。
運営は築地本願寺インフォメーションセンター本店と同じくプロントコーポレーション。看板の18品のブッダボウルは阿弥陀仏の第18願にちなんだ命名で、バリアフリー設計・授乳室併設という配慮も。感度の高い女性やカフェ好きに人気で、下町にトレンド感の和カフェが加わった新旧共存の象徴です。
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| 目的 | おすすめ店 | ランチ予算目安 |
|---|---|---|
| 1人で上質な魚を落ち着いて | ① 白(ハク) | 約1,200円 |
| エスニック・ハレの日・大人の隠れ家 | ② 月島源平 | 1,300〜1,500円 |
| 子連れ・家族でゆっくり | ③ ポンテチェントロ 佃店 | 約1,200円 |
| 1人で本格町中華・薬膳系 | ④ 佃 麗江 | 約1,300円 |
| 昔ながらの洋食をワンコイン級で | ⑤ ピアソラ | 約1,000円 |
| ヘルシーな和カフェ飯・女性向け | ⑥ Tsumugi はなれ 月島店 | 約1,500円 |
月島・佃エリアは、中央区の中でも下町色が最も濃い街です。もんじゃストリート・佃煮店・住吉神社の祭りが街の風景を形づくる一方、大川端リバーシティ21のタワーマンション群が、隅田川沿いに現代的なスカイラインを描いています。
隣接エリアとの棲み分けを整理すると、勝どきはよりタワーマンション・再開発色が強く、晴海はさらに新しく東京2020オリンピック選手村跡地(HARUMI FLAG)の再開発が進む未来志向のエリア。月島は「下町とタワマンが同居する過渡期の街」として、独自のポジションを持っています。
観光客が月島駅を降りてまずもんじゃストリートへ向かう横で、地元民は路地裏の白・麗江・ピアソラへと足を運ぶ――この二つの動線が並存しているのが、月島の面白さです。
月島駅徒歩10分圏内には、和食・海鮮・タイ・イタリアン・中華・洋食・和カフェと、もんじゃ以外にも目的別に選べる名店が揃っています。観光と実需、下町とタワマンが同居する月島だからこその選択肢の豊かさを、ぜひ日常のランチで体感してください。
月島・佃エリアや隣接する中央区の街の情報については、関連記事をご用意しています。
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