2026.07.16 お役立ち情報, 中央区エリア特集
監修:株式会社nodomaru 管理・売買責任者 村上潤 宅地建物取引士
宅地建物取引業 東京都知事(02)第104535号 / 全日本不動産協会 所属
「投資用ローンの金利が上がって、月々の返済が増えた。でも、入ってくる家賃は購入したときのまま――」
こう感じているワンルームオーナーの方は少なくないはずです。金利上昇は自分ではコントロールできませんが、「家賃を見直して収支を守る」という行動は、オーナー自身の意思で始めることができます。
本記事では、金利が2%から3%へ1ポイント上がったときの返済増加を具体的に試算し、それを家賃の見直しでどこまで和らげられるかを整理します。単に「家賃を上げれば安心」ではなく、必要な改善額を把握し、実現できる賃料を確認する視点で、管理・売買責任者の立場から正直にお伝えします。
【この記事の結論】
金利の先行きを、オーナー個人が予想することはできません。それより大事なのは、自分の物件の収入を見直せているかに目を向けることです。
「毎月の返済は増えているのに、入ってくる家賃は購入時のまま」――この状態が続くと、収支は静かに悪化していきます。しかも、金利上昇の影響は返済額としてすぐ数字に表れる一方、家賃は「入居者との交渉」を経ないと動きません。
だからこそ、金利の先行きを気にする前に、手元の家賃が周辺相場から乖離していないか、契約更新時に見直しを検討してきたかを、まず自分の運用として確認するのが第一歩です。
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「金利の上昇幅」と「返済額の増加率」は、感覚で思うほど一致しません。具体的なモデルで見てみます。
仮定シチュエーション:借入残高3,500万円・残り35年・元利均等返済。年2%と年3%で、それぞれの金利が残期間中続くものとして比較する。諸費用・ボーナス返済・返済額の据置措置は考慮しない。
金利が2%から3%へ1ポイント上がると、毎月の返済額は約18,756円(約16.2%)増える計算になります。同じ金利が35年間続けば、総返済額の差は約788万円にもなります。
※これは金利差の影響を説明する為に用いた数値ですが、実際の負担額や反映時期は、各ローンの条件・変動幅・見直しルールに応じて異なるため、必ずご自身のローン契約書でご確認ください。
仮に月3,500円の家賃増額が実現すれば、年間の収入は42,000円増えます。5年間受け取れれば、合計21万円。
前項の例に当てはめると、月約18,756円の返済増に対して、月3,500円の家賃増がクッションになるという関係です。もちろん、増額分の全額が手元に残るとは限らず(税や関連費用の増加もあり得ます)、負担増を完全に吸収するものでもありません。
ここでお伝えしたいのは「少し上げれば安心」という単純な結論ではありません。自分の物件で必要な改善額を把握し、実現できる賃料水準を確認する――そういう順序で運用を整えていくことの意味です。
投資用不動産の価格評価では、その物件が生む収益が重要な材料になります。ここで、収益還元法の考え方を単純化して紹介します。
月3,500円の増額が、そのまま年間42,000円の純収益増になると仮定します。還元利回りを4%で一定とした単純計算では、以下のような評価額の差が生まれます。
42,000円 ÷ 4% = 105万円
ただし、これは「必ず105万円高く売れる」という意味ではありません。金利上昇などで買主が求める利回り(表面利回り・実質利回り)が高まれば、評価額は下押しされます。家賃の増額には、その下押しを和らげる効果が期待できる――そういう説明として捉えてください。
収益還元法の詳しい考え方については、「不動産の鑑定評価に関する法律」(e-Gov法令検索)もご参照いただけます。
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金利上昇に対抗するために、オーナー側から始められる5つの確認事項を挙げます。
なお、入居中の増額交渉は周辺相場・経済事情・契約条件などを踏まえて協議するのが基本です。「オーナーのローン金利が上がったから、その分を当然に転嫁できる」という理屈は、法的にも実務的にも通用しません。増減請求の考え方については、借地借家法(e-Gov法令検索)もあわせてご参照ください。
一般的な賃貸管理は、家賃の受け取り・入居者対応・退去精算といった「今の運用を維持する」業務が中心になりがちです。しかし、金利上昇時代のオーナー運用に本当に必要なのは、「家賃を上げる余地を能動的に調べ、適切な時期に交渉や募集条件の改善を実行する」役割です。
nodomaruが提供している1Rプロパティマネジメント(1RPM)では、通常の賃貸管理業務に加えて、以下のようなオーナー収支改善の取り組みを行います。
もっとも、増額が難しい物件では無理な値上げを前提にせず、保有継続の是非も含めて収支を再検討することが誠実な運用です。無理を承知で値上げを進めると、入居者との関係悪化・退去リスクにつながることもあります。
1RPMの詳しい仕組みや、なぜnodomaruが「集金代行」ではなく「プロパティマネジメント」と呼ぶのかは、なぜnodomaruは「集金代行」ではなく「1Rプロパティマネジメント」を行うのかや、【管理費0円は怪しい?】ワンルーム管理の仕組みと費用条件を正直に解説もあわせてお読みください。
金利が上がり、返済が増える。その一方で、家賃は何年も変わらない――この状態が続けば、オーナーの収支は静かに悪化していきます。
金利の先行きを、オーナーが決めることはできません。しかし、今の家賃が適正かを調べ、見直しに動くことはできます。
保有を続けながら金利上昇に対抗する。その運用の中心は、家賃を上げることです。
今の家賃には、どれくらい見直しの余地があるのか。まずは、ご自身のワンルームの収支と賃料を確認するところから始めてみてください。
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nodomaruは、急がせたり、微妙な提案を押し売りしたり、「今決めないと」と焦らせることを絶対にしません。
無料ワンルーム収支改善診断では、家賃・募集条件・管理コスト・サブリース・出口戦略までを、フラットに棚卸しします。「値上げできるか判断がつかない」「金利上昇でどれくらい収支が悪化するか把握したい」という段階のご相談こそ、歓迎しています。
縁ある人に、のどかな人生を。
株式会社nodomaru(のどまる)