2026.07.16 お役立ち情報, 中央区エリア特集
監修:株式会社nodomaru 管理・売買責任者 村上潤 宅地建物取引士
宅地建物取引業 東京都知事(02)第104535号 / 全日本不動産協会 所属
中古マンションを探すとき、多くの方が最初に気にするのは価格・駅からの距離・間取り。でも、実は物件情報にはもう一つ、暮らしと住宅ローンに直結する大事な項目があります。
「総戸数」と「管理形態」です。
難しい会計資料を読み込まなくても、この2つを押さえるだけで、物件選びの精度が大きく変わります。今回は、管理・売買責任者の立場から、買主が覚えておきたい3つのチェックポイントを短くお伝えします。
【この記事の結論】
物件情報で総戸数を見たとき、一つの目安として使われることがあるのが「30戸前後」という数字です。この規模を下回るマンションでは、戸数の少なさによる負担に少し注意を向けておくと安心です。
というのも、エレベーター、機械式駐車場、消防設備、外壁・防水などの共用設備の維持費は「戸数の多寡」に関係なく必要だからです。これを少ない住戸で分担することになるため、1戸当たりの管理費・修繕積立金が重くなりやすい傾向があります。
ただし、30戸というのは安全・危険を分ける絶対基準ではありません。それより少なくても、無理のない資金計画で運営されている物件はたくさんあります。あくまで「気にかけるきっかけ」として捉えてください。
1住戸が全体に占める割合が大きい小規模マンションでは、管理費や修繕積立金を払わない住戸が出たときの影響も大きくなります。
具体例で考えてみます(各戸の負担額が同じと仮定した説明用の計算です)。
同じ「1戸の滞納」でも、少ない戸数で支えるマンションほど、管理や修繕の資金計画に影響が響きやすい構造です。
ここで大事なのは、「小規模だから滞納する人が多い」という意味ではないということ。伝えたいのは「滞納が起きた場合の影響の大きさ」です。長期化している滞納があるかどうかを、仲介会社を通じて確認しておくと安心です。
「自主管理」とは、建物管理会社に管理を委託せず、管理組合が主体となって清掃・設備点検・会計などを運営する形態のことです。管理員が常駐しているかどうかとは別の概念で、物件情報の「管理会社」「管理形態」欄で確認します。
自主管理の物件は、住民の意識が高く、驚くほどきれいに管理されているケースもあります。ただし、管理状態の良し悪しとは別の理由で、住宅ローンに注意が必要です。
自主管理という管理形態を理由に、融資対象外とする銀行があるためです。買主の年収や勤務先の条件を満たしていても、物件側の条件で希望する銀行を使えないケースがあります。気に入った物件が自主管理だったら、買付を入れる前に、希望する銀行での取扱いを確認するのが安全です。
また、将来売却する際にも、次の買主のローン選択肢に影響し得る点は覚えておくとよいでしょう。銀行によって取扱いが異なるため、自主管理がすべて融資不可というわけではありません。
気になるマンションが見つかったら、総戸数と管理形態にも目を向けてみてください。30戸前後を一つの目安に、小規模なら毎月の負担や滞納の有無、自主管理なら住宅ローンの取扱いを確認しておくと、購入に向けた検討を進めやすくなります。
小規模マンションの落ち着いた雰囲気に魅力を感じる方もいますよね。その良さも大切にしながら、自分たちに無理のない住まいかを考えてみましょう。
気になる点があれば、nodomaruにもお気軽にご相談ください。これからの暮らしに合う住まいを、一緒に探していきましょう。
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株式会社nodomaru(のどまる)